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ジェーン・オースティン

最終改訂:2003.12.30(前回:2003. 9. 7)

 ジェーン・オースティンに関して初めて意識したのは,エマ・トンプソンが出演している映画「いつか晴れた日に」(アン・リー監督)を観た時でした。そして,いっぺんに,姉のエレナ役を演じた彼女ではなく,妹のマリアン役を演じたケート・ウィンスレットのファンになってしまいました。この当時のケート・ウィンスレットの若さと健康さは第一級のものでした(ケート・ウィンスレットに関しては,その後,「タイタニック」(ジェームス・キャメロン監督)や「ハムレット」(ケネス・ブラナー監督)等を映画館で観ましたし,ビデオ等で,「タイム・マスター/時をかける少年」,「日陰のふたり」を観ました)。この映画は英国の美しい風景と共に,有産階級の家庭での音楽の様子等も描かれており,今でも私のお気に入りの映画の1本です。また,オースティンの原作の小説も読もうということで,近所の図書館にあった原作の「いつか晴れた日に -分別と多感-」の単行本を借りて読み,映画は小説に比べて随分,劇的にしているが,小説も非常に面白いと思いました。それにしても,今まで欧州の小説は沢山読んでいたのに,オースティンを読んでいなかったのを後悔しました(岩波文 庫の「エマ」は持っていたのですが,途中で挫折したと思います)。

 その後,今度はLDで「エマ」(ダグラス・マクグラス監督)を観たのですが,今度はエマ役を演じたグゥイネス・パルトロウのファンとなり,その後,「ジェファーソン・イン・パリ」(ジェームズ・アイヴォリー監督),「恋に落ちたシェイクスピア」(ジョン・マツデン監督)と映画館で観て行きました(これ以外に,映画館では,「ダイヤルM」,「偶然の恋人」,「デュエット」及び「ザ・ロイヤル・テネンバウムズ」を,ビデオで「大いなる遺産」,「スライディング・ドア」を観ています)。また,こちらも,挫折した岩波文庫の「エマ」を読みました。

 そして,決定的だったのが,2001年の正月だったと思いますが,夜中にNHK-TVにて,英国のBBC放送が製作した「高慢と偏見」が3回に分けて放送され,更に,BBCの製作ではないのですが,英国の他の放送局によって製作された「エマ」が放送された時でした。前者は素晴らしく,ジェーン・オースティンの小説ってこんなに素晴らしかったのか,今までなぜもっと熱心に読まなかったのだろうかと公開しました。このTVドラマ版は,女優さんはブスっぽいのですが,演技力が素晴らしいのと,何と言っても演出,景色の美しさには驚嘆しました。これは勿論,録画していましたので,何回も観ました。これは2ケ国語放送だったので,まず,日本語で聴き,それから英語で聴きました。

 一方,後者の「エマ」はその時は気が付かなかったのですが,「から騒ぎ」(ケネス・ブラナー監督)に出演し,また,後に「パール・ハーバー」で有名になったケート・ベッキンセールが主役のエマを演じていました。しかしながら,私はグウィネスによって演じられた軽快なドレス姿の方が好みなので,おそらく,当時の服装をまねしたケート版は重さを感じてしまいました。

 BBC放送は自国の小説のTVドラマ化に非常に熱心なようで,オースティンを含めて多数の小説がドラマ化されているようです(勿論,メインは英国の小説のようです)。そして,2001年の中旬,NHK-TV放送の好評を受けて, DVDにて,これらのドラマが多数発売されました。この中には勿論,オースティンも含まれていたわけで,「高慢と偏見」(製作:1995年)のほか,「知性と感性」(製作:1990年),「エマ」(製作:1993年),「マンスフィールド・パーク」(製作:1996年)のほか,「ある貴婦人の肖像」(製作:1968年,原作:ヘンリー・ジェイムズ),「バカニアーズ」(製作:1995年,原作:イーディス・ウォートン),「われらが友」(製作:1998年,原作:チャールズ・ディケンズ),「虚栄の市」(製作:1998年,原作:ウィリアム・サッカレー),「アンナ・カレーニナ」(製作:1977年,原作:トルストイ)を購入しました。

<ジェーン・オーステインの長編小説と映画・TV映画>
<Sense and Sensibility>
<年譜>
1795年(20歳) 書簡体小説「エリナーとマリアンヌ」(Elinor and Marianne)を書き始める。
1797年(22歳): 「エリナーとマリアンヌ」の推敲にとりかかり,「分別と多感」(Sense and Sensibility)と改題する。
1811年(35歳): 「分別と多感」を校正し,3巻本を匿名でエガトン社から自費出版する(1811.11出版)。

<本>
「いつか晴れた日に」(真野明裕訳):キネマ旬報社(1996.6出版)単行本

<映画・TV>
1971年: 「?(原題:Sense and Sensibility)[英,TV]
監督:デイビッド・ジャイルズ, 出演:不明
1981年: 「知性と感性」(原題:Sense and Sensibility)[英,TV]<DVD>
監督:ロドニー・ベネット, 出演:イレーヌ・リチャード,トレイシー・チャイルド
1995年: 「いつか晴れた日に」(原題:Sense and Sensibility)[英米,映画] <LD,DVD>
監督:アング・リー, 出演:ケイトウインスレット,エマ・トンプソン

<その他>
 ケイト・ウィンスレットが出演している映画と原作の小説を比較すると,映画の方がかなり劇的に作られている上,話の期間も短縮されています。

 一方,DVDの「知性と感性」はTV映画ですが,映画版よりは小説に近いと思います。こちらは映画版とは異なり,姉役も実際の役柄に近いひどく色っぽい女優さんが演じており,妹役の女優さんは少し病的でヒステリー気味な感じがよく役に合っていると思います。

 それにしても,1971年製作のTV映画もDVD化して欲しいものです。
- -
<Pride and Prejudice>
<年譜>
1796年(20歳):
書簡体小説「第一印象」(First Impressions)を書き始める。
1797年(21歳): 「第一印象」を書き終える。
1812年(36歳): 「第一印象」を推敲し,「高慢と偏見」(Pride and Prejudice)と改題する。
1813年(37歳): 「高慢と偏見」をエガトン社から出版する(1813. 1出版)。

<本>
「高慢と偏見(上)(下)」(富田彬訳): 岩波書店(1950出版)文庫
「自負と偏見(上)(下)」(中野好夫訳): 新潮社(1963出版)文庫
「高慢と偏見」(阿部知二訳): 河出書房(1968出版)世界文学全集
「高慢と偏見」(伊吹知勢訳): 講談社(1969出版)世界文学全集
「高慢と偏見」(伊吹知勢訳): 講談社(1972出版)文庫
「高慢と偏見(上)(下)」(富田彬訳): 岩波書店(1994. 7出版)文庫
「高慢と偏見」(阿部知二訳): 河出書房新社(1996.11出版)文庫
「自負と偏見」(中野好夫訳): 新潮社(1997. 7出版)文庫

<映画・TV>
1940年: 「?」(原題:Pride and Prejudice)[米,映画]
監督:ロバート・Z・レオナルド, 出演:エドワード・アシュレイ,マートン・ラモント
1967年: 「?」(原題:Pride and Prejudice)[英,TV]
監督:ジョーン・クラフト, 出演:不明
1979年: 「?」(原題:Pride and Prejudice)[英,TV]
監督:シリル・コーク, 出演:デズモンド・アダムス,エドワード・アーサー
1995年: 「高慢と偏見」(原題:Pride and Prejudice)[英,TV] <DVD>
監督:サイモン・ラングトン, 出演:コリン・ファース,ジェニファー・エイル
2001年: 「ブリジット・ジョーンズの日記」(原題:Bridget Jones's Diary)[米,映画]<DVD>・・・翻案
監督:シャロン・マグワイア, 出演:レニー・ゼルウィガー,コリン・フォース

<その他>
 1995年のTV映画と原作の小説とは後半がかなり異なっている感じです。やはり,小説よりかなり劇的になっています。特に,エリザベスがダーシーの館に行くシーンは大きく異なっています。小説もTV映画もどちらも素晴らしいです。それにしても,こちらも1967年や1979年のTV映画を観たいですね。

 「ブリジット・ジョーンズの日記」はほんの大筋のみが「高慢と偏見」ですが,きちんとダーシーという「高慢と偏見」の主人公が出てきます。
- -
<Mansfield Park>
<年譜>
1811年(35歳):
「マンスフィールド・パーク」(Mansfield Park)を書き始める。
1813年(37歳): 「マンスフィールド・パーク」を書き終える。
1814年(38歳): 「マンスフィールド・パーク」を3巻本でエガトン社から出版する(1814. 5出版)。

<本>
「マンスフィールド・パーク」(臼田昭訳): 集英社(1978出版)世界文学全集
「マンスフィールド・パーク」(大島一彦訳 ): キネマ旬報社(1998.10出版)単行本

<映画・TV>
1983年: 「マンスフィールド・パーク」(原題:Mansfield Park)[英,TV] <DVD>
監督:デビッド・ジルズ, 出演:アンナ・マッセイ,バーナード・ヘプトン
1999年:「?」(原題:Mansfield Park)[英,映画]<米国DVD>
監督:パトリシア・ロジーマ, 出演:フランシス・オコーナー,ジョニー・リー・ミラー

<その他>
 DVDを観て,その素晴らしさに驚き,原作の小説を探しました。しかしながら,神田神保町や新宿等の本屋さんでも見あたらず,半年位してようやく入荷したものを購入することができました。やはり,小説よりもTV映画の方が劇的ですが,どちらもいいですね。

 なお,出演している女優さんは2人共ブスっぽい感じですが,ファニー役の女優さんは中々良い雰囲気だと思います。

 映画化もされたのですが,残念ながら日本では公開されなかったようです。しかしながら,米国ではDVDが発売されているようなので,ぜひ,通信販売で購入したいと思っています。ただし,米国専用のDVDですので,リヒュージョン・コードの問題があるのですが。
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<Emma>
<年譜>
1814年(38歳):
「エマ」(Emma)を書き始める。
1815年(39歳): 「エマ」を書き終え,ジョン・マレイ社から出版される(1815.12出版)。

<本>
「エマ」(阿部知二訳): 中央公論社(1974出版)文庫
「エマ」(阿部知二訳): 中央公論社(1997. 4出版)単行本
「エマ」(ハーディング祥子訳): 青山出版社(1997.12出版)単行本
「エマ(上)(下)」(工藤政司訳): 岩波書店(2000.10出版) 文庫
「エマ」(ハーディング祥子訳): 日本障害者リハビリテーション協会(1999.12発売)CD-ROM

<映画・TV>
1972年: 「エマ」(原題:Emma)[英,TV]
監督:ジョン・グレニスター, 出演:エレナ・ドライデン,ドラン・ゴットウィン
1995年: 「クールレス」(原題:Clueless)[米,映画] <LD,DVD>・・・翻案
監督:エイミー・ヘッカーリング, 出演:アリシア・シルバーストーン,ポール・ラッド
1996年: 「エマ」(原題:Emma)[英米,映画] <LD,DVD>
監督:ダグラス・マクグラス, 出演:グウィネス・パルトロウ,ジェレミー・ノーサム
1997年: 「エマ」(原題:Emma」[英,TV]<NHK-TVで放映><米国DVD>
監督:ディアムード・ローレンス, 出演:ケイト・ベッキンセール,バーナード・ヘプトン
<その他>
 グウィネス・パルトロウ出演の「エマ」は,彼女以外にもグレタ・スカッキが出演しております。どちらも薄物のドレス姿で軽快な美しさがいいですね。一方,TV映画の1972年版は衣装が当時のものを再現したのでしょうが,厚手で田舎っぽく野暮ったいし,決定的なのは女優さんがあまりに歳をとっている上,ブスっぽいことです。1997年版の方は,ケイト・ベッキンセールが演じていますので,1972年版よりは遙かに若々しいですが,それでもやはり,グウィネス版に比べれば,軽快さが劣ると思っています。また,話の方は最初の「鶏泥棒」の部分は妙な創作だと思っています。
 映画「クールレス」はアリシア・シルバーストーンの代表作と言うべきものだと思います。こちらは,米国の高校を舞台に,他人に恋人を世話するのが趣味の娘が,自分の義理の兄に恋してしまうという,「エマ」の主題を現代に移したものです。
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<Northanger Abbey>
<年譜>
1798年(23歳): 「スーザン」(Susan)を書き始める。
1799年(24歳): 「スーザン」を書き終える。
1816年(40歳): 「スーザン」を推敲し,ヒロインの名前をキャサリンに変えたことにより,表題を「キャサリン」ししたが,最終的は「ノーサンガー・アベイ」(Northanger Abbey)とする。
1818年(死後): 「ノーサンガー・アベイ」と「説得」が合本の形でジョン・マレイ社から出版される。

<本>
「ノーサンガー・アベイ」(中尾真理訳): キネマ旬報社(1997.10出版)単行本
「ノーサンガー・アベイ」(中尾真理訳): 日本障害者リハビリテーション協会(1999.10出版)CD-ROM

<映画・TV>
1986年: 「?」(Northanger Abbey)[英,TV]<米国DVD>
監督:ジャイルズ・フォスター, 出演:キャサリン・シュレジンガー,ピーター・ファース

<その他>
 こちらも小説を読もうと思って,1年間位探しました。そして,ようやっと見つけて購入することができたのですが,買ったことに満足して,そのままの状態になっています。
 こちらも,TV映画が米国でDVD化されていますので,ぜひ輸入したいです。
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<Persuasion>
<年譜>
1815年(40歳): 「エリオット家の人々」を書き始める。
1816年(41歳): 「エリオット家の人々」を書き終える。
1818年(死後): 「エリオット家の人々」を「説得」(Persuasion)と言う題名とし,「ノーサンガー・アベイ」と合本の形でジョン・マレイ社から出版される。

<本>
「説きふせられて」(阿部知二訳):河出書房(1968出版)世界文学全集
「説得」(近藤いね子訳):講談社(1969出版)世界文学全集
「説きふせられて」(富田彬訳):岩波書店(1998.10出版)文庫
「説得」(大島一彦訳):キネマ旬報社(2001. 5出版)単行本

<映画・TV>
1971年: 「?」(原題:Persuasion)[英,TV]
監督:ハワード・ベーカー, 出演:アン・ファーバンク,ブライアン・マーシャル
1995年: 「待ち焦がれて」(原題:Persuasion)[英仏米,映画]<米国DVD>
監督:ロジャー・ミッチェル, 出演:アマンダ・ルート,シアラン・ハインズ

<その他>
 こちらも「ノーサンガー・アベイ」と同様に,小説が1年間位見つかりませんでした。そして,ようやっと見つけて購入することができたのですが,買ったことに満足して,そのままの状態になっています。
 こちらも,TV映画が米国でDVD化されていますので,ぜひ輸入したいです。

<2003. 9. 7追記>
 今まで行ったことがない米国amazon社からのDVDの輸入を行いました。と言うのは,秋葉原の「ラジオ会館」2Fの輸入DVD専門店や,秋葉原の石丸電気の輸入DVDコーナーで見掛けないことがなく,また,最新映画ではないので,店に来そうもないものが,どうしても欲しかったと言うわけです。

 ここ1年間位,ずうっと欲しいと思っていた DVDでしたが,クレジットカードの番号を登録して買う決心がつかなかったので(カード番号等を悪用されるのが嫌だったので),いつも欲しい欲しいと思ったままだったのですが,今年の夏休みは雨ばかりで,出かける気にならなかったので,ようやく決心して,購入したと言うわけです。買ったのは,いずれもジェーン・オースティンの小説を映画化したもので,値段は以下でした。

 (1)Emma(16.99$)
 (2)Mansfield Park (16.99$)
 (3)Persuasion (20.96$)
 (4)Northanger Abbey (17.98$)
 梱包・送付料:11.95$
 合計:84.87$

 また,依頼:8/14,到着:8/18と,送料は3種類の内,もっとも安いもので依頼したにもかかわらず,4日間で到着しました。なお,価格的には,現在,1ドル=120円ですので,送料込みの4枚で1万円,すなわち,1枚2500円程ですので,日本の廉価盤DVDの価格と言ったところでしょうか。

 また,4枚の内,(1)と(4)はリージョン・コードが「0」だったので,日本のDVDプレーヤーでも再生することができました。

<2003.12.30追記>
 2003.12. 2(火),ようやく,米国の「リージョン・コード1」のDVDも再生できるDVDプレヤーを購入しました。これは,「SONY:DVP-NS530」と言う日本のDVD(リージョン・コード2)を再生するためのDVDプレヤーを,愛知県豊橋市にある「第一無線」が「リージョン・コード1」のDVDも再生できるように切り替えスイッチを増設して改造したものです。値段は12,800円,これに送料1,200円,消費税:700円,銀行振込代:105円を合わせて14,805円とまあまあ満足できるものでした。

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